【留学先での滞在方法】シェアハウスのいいとこ、わるいとこ

はじめに

こんにちは

留学したい! となったらまずはどこの国にいくか。と考えますよね。

なぜならどこの国に行くかが留学生活の質を大きく左右すると思っているから。

もちろんそれは間違いではありません。

しかし、実はそれよりももっと留学生活を左右するものがあります。

それは、

留学先での滞在方法です。

どこの国の人と関わったか、も大切ですが、現地の人と ”どれだけ深く関わったか” のほうが英語力に加えて、留学後の満足度を大きく左右します。

その、人との交流の”深さ”を左右するのが、留学先での滞在方法なのです。

主な滞在方法

①ホームステイ
②学校寮
③シェアハウス

当記事はこのうちの③シェアハウスに関して、いいとこ、わるいとこをお話しします。

費用

まずは一番気になる費用に関してです。

家賃はホームステイ・学校寮よりも安い場合が多い

ホームステイや学校の寮と比較すると、シェアハウスの家賃は安いことが多いです。

家賃に加えて忘れてはいけないのは交通費です。特にホームステイは郊外になることが多く(筆者の印象)、学校まで毎日交通費がかかるとなると、その額は見逃せません。

さらにエージェントを通してホームステイの契約をした場合には、滞在費に加えてマージンも抜かれていることになりますので注意が必要です。

筆者がカナダでホームステイした際は1ヵ月で$1,000+交通費でしたが、そのあとシェアハウスに引っ越すと、食費を含めても(ホームステイと同じ条件にするため)$800 ~ $900 程度に抑えることができていました。

寮の場合は個室かルームシェアかによって大きく変わってきます。
しかしルームシェアだとしてもシェアハウスと比べると学校寮は家賃が多くかかる場合が多いです。

また学校寮について見落としがちなのはシーズンによる家賃の違いです。
現地学生の夏休みや、留学のハイシーズンは格段に費用が上がります。

家賃は諸費用込みであることが多い

契約するシェアハウスへ要確認ですが、ほとんどのシェアハウスが電気代、水道光熱費やWifiまでがすべて家賃に含まれていると考えてもよいでしょう。

まれに、トイレットペーパーや調味料まで含まれているところもあります。

家具や家電、寝具なども備え付けてある場合が多く、生活する上で新たに買いそろえる必要はありません。

ですので、単純に家賃をみるのではなく、その中に何が含まれているのかを正確に把握した上で比較することが大切です。

家賃が安すぎるシェアハウスには注意が必要

立地もよく、建物も部屋の設備も整っていてキレイなのに以上に家賃が安い! といった物件情報に遭遇することがあります。
もちろん本当に良い物件に出会ったのかもしれませんが、何か理由があるのではないかと疑う気持ちを頭の片隅においてください。

✓いざ内見してみると情報に乗っていた写真と全く違った(新築当初の写真だったり、加工だったり)
✓女性限定のシェアハウスの募集に応募したら、男性オーナーとの二人きりのルームシェアだった

なんてことがよくあります。

日本人女性を狙った悪質物件も実際に多く存在しています。

なぜ日本人女性なのかというと、以下のものが挙げられます。
✓英語がほとんどわからない状態で来る日本人が多い
✓意見をはっきり主張できず、流されることが多い
✓警戒するという習慣がない人が多い
✓日本人女性は軽いというイメージがある(性的に)

とにかく海外では常に警戒心をもって行動することが大切だということを肝に銘じてください。

人との交流

ホームステイや寮よりも出会いの幅が広げやすい

シェアハウスの一番のメリットはシェアメイトとの交流です。一般のポータルサイトなどで部屋を探すと、自分とは全く違う経歴や職業の人と交流を持つことができます。

同じ学校の友達と交流することも大切ですが、自分の人生では関わるはずのなかった人と関われることは非常に魅力的だと思いませんか?

共通の話題がなく、打ち解けるのは難しいかもしれません。しかし一度仲良くなれたら、普段いかないような場所に連れていってもらえたり。

一番よいのはその友人から友人を紹介してもらって、交友関係をさらに広げていくことです。

これができれば、英語も勝手に伸びていくでしょうから、あなたの留学生活は一生ものの経験になること間違いなしです!

シェアハウスは国際交流の究極の形

シェアハウスとは国際交流の究極の形だと思っています。

普段皆さんが行う国際交流とはどんなものでしょうか?

✓○○国の料理を食べてみよう(現地で食べられているものの中で日本人の口に合いそうなもの or 合わせた味付け)
✓○○人との交流会(会話時間:1h程度、定番の会話)

といったところが多いと思います。
しかしシェアハウスだとどうでしょう。

普段皆さんが行うモノとは違い「主催者(参加者に喜んでもらいたい)」は存在しません。
ということはこんな感じになります。

✓○○国の料理を食べてみよう(普段からその人が食べるもの)
✓○○人との交流会(会話時間:無限、日常の報連相から、その人のノリ、たまには喧嘩)
✓文化の違いに直面(設備の使い方や、掃除等の家事、他人への気遣い等)

海外文化の良いところばかり見て、「海外のほうがいいよね」という人をよく見かけますが、
日本と同じだけその国の文化・人を知ってみてください。

少なくとも私は「あ、日本って最高やん…」となりましたよ。

もちろん海外のほうが優れている点は数えきれないほどありますけどね。

ルール

ホームステイよりは窮屈なルールは少ない傾向

ホームステイは家族が住む家にお邪魔するので、各家庭の生活に合わせなければなりません。特に子どもがいる家庭であれば、門限が22時だったり、夕食の時間は19時だったりと細かいルールが決められているところもあります。

寮については特に高校の学生寮であれば、集団生活のため門限や自習時間、食事やシャワーの時間など、細かいルールがある場合が多いです。大学や語学学校の寮であれば、さほどルールは厳しくないようです。

シェアハウスは家(部屋)をシェアしているだけであって、基本は一人暮らしと変わらないです。もちろん、一人暮らしではないので夜中に洗濯機を回すとシェアメイトに迷惑がかかるなど常識的な範囲のルールはあります。

しかし、食事や門限の時間が決まっているなど、生活リズムの厳しいルールにしばられることはありません。ホームステイや寮とは違い生活は自分で行うからこそ、食事や部屋の掃除など身の回りの家事は自分でやりましょう。

ハウスルールはシェアハウスによって全く違う

自由とはいえ、シェアメイト全員が気持ちよく暮らせるために、どのシェアハウスにもルールを設けているところが多いです。例えば共有スペースの掃除当番、ゴミ捨て当番が週ごとに割り振られる、などです。

ハウスルールはシェアハウスのオーナーによってかなり変わります。

例えば友人などの訪問者の出入り禁止や、シャワー時間は一人10〜15分までなど細かいルールを設けているところもあります。一方で、ルールといったルールはなく、あったとしてもゴミ出しは気づいた人が行くといったゆるくて雑なところもあります。

我々日本人にとっては、ルールが厳しい=悪いではありません。

こちらからすれば常識だったとしても、あえてルール化されていないことによって、ストレスを感じながら生活することになる可能性もあります。

ですので、どのようなルールがあるかは内見時にオーナーに細かく聞いてみるといいでしょう。

プライバシー

ホームステイや寮の場合

まずは、他の滞在方法での一般的な部屋の説明をします。

ホームステイや寮では一部屋に2段ベットが置いてあって自分のスペースはベットの上だけ、もしくはベットは別だが仕切りなどがない普通の部屋ということが多いです。完全なプライベート空間を作るのは難しいでしょう。

しかし、滞在費用は高くなりますが個室を選択することもできます。どうしても他人と一緒に住むのが難しい場合は、個室を選ぶのも一つの手段です。

どちらも部屋には鍵が付いているはずなので、外出時や部屋を空けるときは鍵を掛けるようにしましょう。

シェアハウスなら個室がオススメ

シェアハウスの場合、家賃によって大きく変わってくるでしょう。家賃が安いところでは、一部屋をカーテンで仕切っているところもあります。一応プライベート空間は保てますが、隣人に配慮が必要なのでストレスが溜まります。筆者もこういった部屋に住んだことがありますが、ドライヤーの音や早朝の支度などかなり気を使いました。

そういう苦労をしたいという方はいいかもしれませんが、文化の違う人と同じ部屋で生活するということをなめてはいけません……

カナダでは「デン」という、本来は物置部屋として使われる部屋を貸し出しているのをよく見かけます。かなり狭いデンもありますが、一応完全なプライベートルームにはなります。

郊外の物件だと、一部屋貸しで鍵付きのプライベートルームもあります。自分のプライベートを守ってストレスなく暮したい方は、家賃が高めかもしれませんが、探してみると良いでしょう。

シェアハウスの決め方

手続きは簡単で、とにかく早い

ホームステイや寮の場合、留学エージェントや学校で手配をするので、何枚かの書類にサインをして契約を進めていきます。先方とのやり取りはほぼお任せで楽には楽ですが、自分で好きなステイ先を選べません。

シェアハウスであれば、物件情報から気になる部屋を見つけ、内見をして気に入ればオーナーと直接契約をします。契約の仕方も書類の記載などがなく、とてもシンプルな方法です。補償金を払って入居の調整をして終わりといったように、その場で契約が成立します。

補償金を払ったもの勝ちなので気に入った部屋があれば、すぐに決断するのがいいでしょう。

オーナーが契約書を作ってサインをするといった場合もなかにはありますが、ないことが多いです。可能ならトラブルを避けるために契約書を作ってもらうか、なければ自分で作ってオーナーにサインをもらうのがおすすめです。

必ず条件確認・念入りな内見をしよう

前にも少し触れましたが、上がっている物件情報をそのまま鵜呑みにしてはいけません。

物件情報は、部屋の説明が文章のみだったり、一部の写真しか載せていなかったりもします。オーナーに問い合わせても良いですが、自分の目で実際に見て決断しましょう。

筆者も実際に内見に行った際、掲載されていた写真とは違う部屋を紹介された事があったり、古くて汚くて住みたくないなと思った物件があったりもしました。

また、これから一緒に住むであろうオーナーや、シェアメイトに会うこともとても大事です。

借りてから困らないように、気になることは事前に確認しましょう。

さいごに

いかがでしたか?

さまざまなメリット・デメリットをお伝えしてきました。シェアハウスと一口に言っても、ルールや住環境は異なります。どんなシェアハウスを選ぶのかはあくまで自分次第です。皆さんの留学、ワーキングホリデーでの生活の参考になればうれしいです。

しっかり情報を精査して最高の留学生活にしてくださいね!