目次
はじめに
英語学習者にオススメなドラマで多くの人が挙げているアメリカのドラマ「Friends」はご存じでしょうか。
1994年から始まり2004年までの10年間で全218話が放送された大ヒットドラマです。
放送終了から17年たっているにも関わらず、いまだに愛され続けています。
日本では英語学習に最適だということで多くの学習者が視聴しています。
実は私もその一人で、すでに5周しているほどの大ファンです。
そんな「Friends」 ですが、あまりにオススメされすぎて、
「とりあえず見ておけば、1周する頃には英語力がかなり伸びている」
と思われている節があります。
実勢そういう風に紹介しているサイトも山ほどあります。
しかし、「Friends」を5周した私から言わせれば
ありえません!
もちろん「Friends」は非常に効果的に英語が学習できますが、誰にでも向いているわけでは決してありません。
そういう注意喚起を込めた内容になっています。
まずはなぜ「Friends」がここまで英語学習者に支持されているかということから紹介します。
「Friends」が英語学習にオススメされている理由
非常に多くの方が英語学習にオススメだと言って紹介するアメリカンドラマ「Friends」ですが、なぜこんなにも支持されているのでしょうか?
基本的には以下の通りです。
- とにかく面白い
- 会話スピードが比較的遅い
- 日常会話が学べる
- 1話が20分でちょうどよい
- 解説記事、解説動画が多く、スクリプトも出回っている
こんなところでしょうか。
すでに「Friends」 全218話を5周以上している私ですが、これらは決して間違っていないと思います。
実際に私もでTOEICスコアを大幅に伸ばしてきましたので、英語学習に「Friends」を活用するのは非常にいいことだと思います。
しかし、これから「Friends」で英語学習をしようとしている人に一つだけ言っておきたいことがあります。
「TOEICスコア500∼600レベルの人には早すぎる!」
次の章からはその理由をお話しします。
「Friends」はTOEICスコア500∼600の人には早すぎる!
私が初めて「Friends」を見たのはTOEICスコア625の時です。
正直英語が早すぎる上に、単語も知らないものばかり出てきて、まったく理解できませんでした。
しかし、英語が聞き取れなくとも人物のリアクションなどが大きく、笑いもベタなものが多いので、見ていて楽しめはしました。
ぜひ「Friends」で学習したいと思い、意味が取れない文章を調べながら見ることにしました。
しかし、あまりにわからない単語が多く全然前に進みませんでした。
その結果、「Friends」のオススメポイントである「とにかく面白い」が失われてしまい、挫折しました。
つまり、TOEICスコア500~600程度の人が「Friends」で学習しようとすると、
①Friends は全然聞き取れていなくても楽しめてしまう
(⇒聞き流しになってしまい学習効率は悪いにもかかわらず、学習した気になってしまう)
②「学習」しようとして、いちいち調べるには難易度が高すぎる
(⇒見ていて面白さがなくなり、継続できない)
ということになります。
英語(特にリスニング)に関しては、
「理解できる文章」を「聞き慣れる」ことが能力向上につながるので、わからない文章を「ただ聞き流す」というのはほとんど意味がないわけです。
以上の理由から、TOEICスコア500∼600の人が「英語学習」として「Friends」を見るのはオススメできません。(あくまで学習効率の面から言えば)
なぜ「TOEICスコア500~600あれば大丈夫」などと言われるのか
なぜTOEICスコア500~600の人たちなら問題ないといわれるのでしょうか。
理由は以下の通りです。
- 発信者の英語TOEICスコア500~600時代ははるか昔
⇒ 「Friends」のレベル感を忘れている - 英語学習」の記事・Youtubeを閲覧するのはTOEIC700未満が大多数
⇒ そのボリューム層に向けて記事を書く必要がある。
もちろん発信者が意図的に嘘をついているとは思いません。
しかし、彼らはTOEICスコア500~600のときのリスニング力・ボキャブラリーなどすっかり忘れ去っているわけです。
当たり前ですよね、英語学習の発信をしようと思い立つ頃にはTOEICスコア500~600なんてはるか昔の話ですからね。
また、多くのとこで「「Friends」はTOEIC500,600の人向け!」などど言われていますから、あたかもそれが事実かのようにさらに多くの記事が生産されているのです。
しかし、実際に私は知っています。
「Friends」に限らず「ドラマで学ぶ」というのは非常にレベルが高いのです。
「Friends」が「映画・ドラマ」の中で簡単な部類に入ることは間違いありませんが、
「Friends」自体が簡単なわけでは決してないのです。
それでも私が「Friends」をオススメするたった1つの理由
あれ、オススメできないんちゃうん?
そう思った方、落ち着いてください。
確かにTOEICスコア500~600の人に学習効率の観点からオススメすることは決してできません。
しかし、たった1つだけオススメできる理由があります。
それは
英語学習のモチベーションの観点からです。
英語という性質上、学習期間は果てしない長期戦になります。
モチベーションが下がり、さぼってしまう日は必ず来るでしょう。(実際私も何度も空白の時間がありましたw)
しかし、「Friends」を習慣的に見ることによって
・英語学習から離れても、「英語」からは離れない
⇒「英語学習」に戻ってきやすい
・英語学習で学んだことが「Friends」に出てくる(逆もあり)
⇒成長が実感できる
以上の理由から「モチベーションの観点」から「Friends」を見るのは非常にオススメです。
TOEICスコア500~600の人に本当にオススメできる作品
まず大前提として、「英語学習」と「TOEIC学習」を分けて考える必要があります。
なぜかというと、
・TOEICの点数を上げるためには、TOEICの教材で学習するのが一番効率が良いからです。
ですので、”TOEICのため”ではなく”英語力向上のため”にオススメの作品を2つ紹介します。
①Peppa pig
②Go! Go! Cory Carson
これらは非常に有名な子供向けアニメです。
出てくる単語も話している内容も小さい子供向けです。
日本でいうところのアンパンマンかそれより対象年齢は低いのではないでしょうか。
しかし、あなたは気づくはずです。
あれ、意外とわからない単語出てくる…
そして一番悔しいのは
全部知ってる単語・文法で、全部聞き取れているのに、ぱっと意味が分からない
ということです。
この悔しさは私がTOEICスコア700(推定)の頃に感じたものなので、
もしあなたのスコアが500~600程度なのであれば、必ず同じ悔しさを感じることでしょう。
英語力を上げるためには単語力、文法力も大切ですが、
英語の意味を理解するスピードを上げることが非常に大切です。
これを実現する方法はただ1つ
「理解できる英語をひたすら聞き慣れる」
これを繰り返していくうちに日本語を介さずに理解できるようになります。
わからない単語が出てくるものを聞き続けても意味がありません。
簡単な単語の文章を聞いて瞬時に理解する訓練を繰り返すことが1番の方法なのです。
この訓練に最適な作品こそがこの2つ
①Peppa Pig
https://www.youtube.com/results?search_query=Go+Go+cory+carson
②Go! Go! Cory Carson
https://www.youtube.com/results?search_query=Go+Go+cory+carson
ぜひ観てみてください
英語力が急激に向上することは間違いありません!